ゲーム遍歴Part2

 


今回はソシャゲについて話す。初めてプレイしたソシャゲはパズドラだった。大学の友達がやっているのを見てハマり、リセマラをして始めた。そしてリセマラで妥協した最初で最後のゲームでもある。

丁度ゴッドフェスが来ている時にリセマラを開始したのだが、当時のゴッドフェスは1/3の確率で金卵だった。当時はホルス最強時代だった為、ホルスもしくはラーでリセマラを終了させようと考えていた。ホルスやラーがピックアップされたゴッドフェスだった為、同時期にリセマラを始めた友達は皆すぐにホルスorラーを出しゲームを開始していた。

だが私だけ全く出なかった。1回10分のリセマラを63回やっても出たのはゴミ評価だったインドラが2回のみだった。当時のゴッドフェスは24時間限定だったのもあり、既に10時間リセマラしていた私は既に心が折れかけていた。その時64回目のリセマラで出たのがバステトだった。評価はホルスに比べると大きく下がるが、ここで妥協しないとゴッドフェスが終わってしまう為、今以上の地獄を見ることは明白だった。私はそれに耐えきれずバステトで妥協した。


バステトで妥協するも、その後出たレアキャラも全く大したものは出ず、パーティ編成も5色バラバラでしか組めなかった為、完全に劣化ホルスとしてしかバステトを使うことは出来なかった。これ以降に始めたソシャゲは全てリセマラは妥協せずに行っている。長いものだと2週間リセマラし続けたゲームもある。

 


思えばパズドラでは終始運がなかった。最も運が悪かったのは女の子ガチャだ。

ガチャの内容は☆4の女の子キャラが5人のみであり、単純に各々20%の確率で排出される。性能は正直ゴミであり、完全に見た目のみのキャラである。当時のパズドラには可愛い女の子キャラはほぼ存在せず、その中のルカという子が特に好みだった為、私は一瞬引きたくなったが、ただでさえバステトしかリーダーを持っていないにも関わらず実用性のないキャラを引きに行く余裕などなかった。しかし周りの友達は趣味で回していく。当然のように皆10回以内で全キャラコンプしていく。それでも私は引かなかった。


事件は国際展示場付近のサイゼリヤで起こった。その日はコミケ最終日で、コミケを終えた私達はサイゼリヤで休憩していた。すると既にコンプ済の友達2人が運試しと言いながら女の子ガチャをそれぞれ1回引いたのだ。しかも引いたのは2人とも私の推しのルカである。自分の好きな物のイベントに行ったことがある人なら分かると思うが、そういった日は財布の紐が緩みがちだ。私は普段からいつかホルスを引くために魔法石を常に100個ストックしていた上、コミケで目当ての物が買えなかったこともあり、金銭的にも余裕があった。1番運の悪かった友達すら10回でコンプしていたので50個あればコンプできる。更に言えば私はルカ以外興味がなかった為、ルカが出た時点でガチャをする意味が無くなる。最短魔法石5個でガチャが終了するのだ。既にコンプ済の友達が意味も無くノリだけで引いたこともあり、「ルカ出るまで引きます」と宣言をした。

結果、持っていた石100個全て使ってもルカだけが出なかった。だが宣言したこともあり、私は息をするかの如く課金した。人生初めての課金である。ここから石を1万円分、計170個追加して引いたが出なかった。文章ではこんなに簡単に書いているが、実際はメンタルを完全に破壊されつつ、最初にノリで引いた友達からも静止されるのを振り切りつつ引いた。私は楽しかったコミケの思い出を全て忘れ、虚無感のみを残してコミケ会場を後にした。


それで終わればまだ良かったのだが、家に帰ってから更に5000円分課金した。それでもまだ出なかった。もう一度言うが、ルカが出る確率は20%である。結果、トータル71回引いてルカは出なかった。71回引いて特定のキャラが出ない確率は0.8^71≒1/1000万である。これがどれくらい低い確率かと言うと、宝くじで2億当たる確率と同じである。私は実質2億円を失った(?)

 


余談だが、この1年後に女の子ガチャが再録された際にもう一度チャレンジした。3回目にしてルカを引き、1年越しの無念を晴らすことができた。